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ヨーロッパ駐在員報告
1999年7月 社会・時事 駐在員 : 森 貴志
・ コカコーラ中毒の原因は殺鼠剤か
この事件は6月7日頃からベルギーとフランスでコカコーラ社のコーラ、ファンタ、スプライト等を飲んで頭痛や吐き気、めまいなどを訴えた人が800人に上り、入院患者も出たため、同15日にベルギー、オランダ、ルクセンブルクで一斉に販売禁止となったものである。仏ダンケルク検察庁は同21日同社下請け会社が使用した殺鼠剤が食中毒の原因の疑いがあるとして司法捜査を開始した。
異物混入が疑われたのは、ベルギー・アントワープ工場とダンケルク工場で製造されたもので、コカコーラ社の調べによると、前者の工場製品では品質が劣化した炭酸が使用され、後者製品では殺菌剤残留物が検出されたが許容範囲だとしている。
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