韓国駐在員報告
2015年9月 経済 駐在員 : 松村昭宏
韓国西部、忠清南道の安熙正(アン・ヒジョン)知事は2015年8月11日、金属表面処理剤の製造・販売などを手掛ける日本パーカライジング(東京)と投資協定を締結した。
同社は2019年までに総額5百万ドル(約6億円)を投じ、同道天安市にある産業団地の外国人投資地域内の敷地1万5千平方メートルに金属の防錆油剤と洗浄剤工場を建設する。金属表面処理剤でトップクラスのシェアを誇る同社は世界12か国に進出しており、韓国ではポスコやサムスン電子、起亜自動車など大手メーカーと取引している。工場建設により5年間で直接雇用70人、生産誘発効果2千億ウォン(約213億円)、付加価値誘発効果3千億ウォン(約319億円)が期待されるという。
安知事は「日本パーカライジングの投資は、先端技術導入や輸入代替効果など国内関連産業の競争力向上と地域経済発展に大きく貢献する。」と期待し、積極的な支援を約束した。忠清南道は5月にもベアリング日本最大手の日本精工や、カーエアコン用制御機器などで世界的シェアを誇る自動車部品メーカーのテージーケー(東京都八王子市)とも投資協定を結んでおり、日本企業に対し積極的な誘致活動を行っている。
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