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北米駐在員報告
1999年6月 社会・時事 駐在員 : 若梅真樹
・今年の夏は、ラニーニャ現象により冷夏か
太平洋の水温と海面の低下を引き起こしたラニーニャ現象の影響で今夏、カリフォルニア州では例年に比べ気温が低くなりそうだ。パサディナのジェット推進研究所(JPL)によると、カリフォルニア州に記録的な雨量をもたらしたほか、米国東南部では竜巻や洪水が発生した97年から98年にかけてのエルニーニョ現象以来、太平洋で通常見られない高温水域が点在していたが、それとは対象的に、その後バハ・カリフォルニアからアラスカ湾にかけて広範囲に水温が下がっており、今夏から来秋にかけて気温が不安定になると予測している。
4月までは雨も多く、6月に入っても、海岸部では日中でも気温が上がらず、朝晩は15度前後と肌寒い日が続いており、春の天候不順によってピーチ、プラムなど農作物の収穫も遅れているというし、あの快適で温暖な気候とカリフォルニアの青い空はどこへ行ったのだろうかという毎日である。
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