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東南アジア駐在員報告2019年6月 経済 旅行市場が成熟しているシンガポールでは、一般的な旅行は個人による手配(FIT)が進んでいる。旅行会社の窓口は客足が遠退き、今後のビジネス展開を模索する動きが続いている。日本では旅行相談を有料化する大手旅行会社もある一方、ここシンガポールでは、旅行業界をリードしてきた現地会社が、自社でテン・トラベル・エンボイ(+en Travel Envoy)というソフトを開発し、一般に開放した。このシステムでは、旅行手配に必要な技術やノウハウ、トレーニングもオンライン上で提供され、意欲があれば誰でもツアー企画者として登録できる仕組みになっている。旅のインフルエンサーが登録することも期待されている。もちろんツアーを企画・販売するためには資格が必要であるため、会社が個人の旅行企画を商品化し販売する。会社はこれにより窓口費用が削減できる一方、個人の発想や企画とネットワークを手に入れることができる。果たして新しい旅行販売のプラットフォームとなるか、今後に注目したい。 |
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