韓国駐在員報告



2014年7月 社会・時事
駐在員 : 野原 靖


朝鮮通信使のユネスコ世界記憶遺産への登録を主導する韓国推進委員会が発足し、本格的な活動を始めた。
釜山文化財団は2014(平成26)年6月16日、釜山市中区のコモドホテルで、朝鮮通信使のユネスコ世界記憶遺産への韓日共同登録のための韓国側推進委員会の発足式を開いた。釜山文化財団と日本の朝鮮通信使縁地連絡協議会は今年3月、同市南区で行われた業務協議で、朝鮮通信使のユネスコ世界記憶遺産日韓共同登録のための推進委員会と学術委員会を立ち上げることで合意していた。これにより日本側は、朝鮮通信使の日本での最高権威者、仲尾宏氏(京都造形芸術大学客員教授)をはじめとする6人の研究者で学術委員会を構成。5月21日には、日本国内にある朝鮮通信使ゆかりの地を中心に、「朝鮮通信使ユネスコ記憶遺産登録日本推進部会」の発足式を開いた。
韓国側もこのたび、釜山文化財団、朝鮮通信使学会及び朝鮮通信使韓日文化交流事業諮問委員会を中心とした小委員会を通して、朝鮮通信使ユネスコ世界記憶遺産登録韓国推進委員会と学術委員会を構成、発足式を開いた。韓国推進委員会には各界から37人が、学術委員会には朝鮮通信使専門家10人がそれぞれ参加する。推進委員長は、張済国(チャン・ジェグク)東西大学総長と南松祐(ナム・ソンウ)釜山文化財団代表理事が担当する。
南代表理事は「今回の発足式を足がかりに、朝鮮通信使ユネスコ記憶遺産登録のための諸条件が整えられ、新政府の韓日首脳会談の議題として採択されることを期待する」と述べた。

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