韓国駐在員報告
2014年7月 経済 駐在員 : 松村 昭宏
韓国農水産食品流通公社(aT)によると、韓国の2014年1〜5月のコーヒー輸入量は前年同期比13.6%増の5万2,660トンだった。韓国ではここ数年、レギュラーコーヒーの人気が高く、「食後の一杯」も定着しつつある。緑茶と紅茶の輸入もそれぞれ同14.4%増、41.5%増の18トンと412トンだった。
茶については、輸入が増えた一方で韓国国内の栽培面積が減っており、2007年に3,800haだったのが、2012年には3,000 haとなっている。茶の輸入依存度が高まると、輸出先で天候異変などがあった場合に影響を受けやすくなることから、韓国農林畜産食品部では、コーヒー店などで国産茶の取り扱いを増やすことや、品質および価格競争力の向上、輸出拡大に向けた方策を講じるための意見集約を行うとのことである。
実際、静岡県韓国駐在員事務所があるソウル中心部でも、昼休みになると昼食を終えた男女がコーヒーショップに長い列を作る光景をよく見かける。ちなみに、事務所のある韓国観光公社ビルの裏手には、同じ建物の1階に4件もコーヒーショップが並んでいることからもわかるように、近年のソウルは“世界一のコーヒーショップ街”と呼ばれているようである。
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