東南アジア駐在員報告
2017年7月 社会・時事 駐在員 : 竹田敏彦
バンコク市中心部の渋滞を抜け、10キロほど東に向かうと泰日工業大学(TNI)のキャンパスが見えてくる。かつて日本で留学・研修したタイの経済人を中心に設立された同大学は今年10周年を迎える。現在は、4,000名以上の学生を抱え、「日本的ものづくりの思想」に基づいて各学部(工学部、情報技術学部、経営学部)及び大学院が運営されている。来年度からは、半数を日本や東南アジアからの留学生とする英語プログラムを開始するとのことで、さらなる発展が期待されている。
6月上旬、同大学を訪問し、人材分野での協力関係について確認し、今後の交流拡大について協議した。現在、静岡県では、県内企業に協力をいただきながら、同大学から静岡県へ毎年数人のインターンシップを受け入れている。一方、TNIからは、同大学が毎年実施するジョブフェアにおいて静岡県ブースを提供いただいている。このジョブフェアは、500名以上の大学3、4年生、日系企業100社以上が参加する大規模なものである。今年1月のジョブフェアには県内関係企業5社が出展し、同学の学生に各企業のPRを行った。
タイに進出する県内企業は、約150社とアセアン地域で最も多く、一方で同国の失業率は1%程度と、人材の獲得競争は厳しさを増している。このような環境の中、弊所では、今後さらに重要となる能力ある人材を育成する現地教育機関との連携に力を入れていく。
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