東南アジア駐在員報告
2020年2月 社会・時事 駐在員 : 福田 渉
多民族国家のシンガポールには、中華系、マレー系、インド系の民族がおり、それぞれの風習や宗教に基づく祝日が法律によって制定されている。国民の7割以上が中華系シンガポーリアンであるため、旧正月のお祝いは最も盛大な催しの1つである。
チャイナタウンでは、新しい年の干支であるネズミを先頭にした十二支の大きなランタン人形が道路に設置され、お正月気分を盛り上げている。旧正月の大晦日にあたる1月24日には、新年を迎えるカウントダウンイベントのために多くの人々が集まっていた。
また、この時期は多くの人々がショッピングや食事をするため、1年で最も購買意欲が高まる時期である。広場には露天が立ち並び、幸運を祈願するマンダリンオレンジなどの食べ物や衣類、バック、宝石に至るまで様々なものが売られている。人々がどのようなものを買っているのか興味を惹かれて買い物の様子を見ていると、家族や親戚に持っていくであろうお菓子のほかに、新型コロナウイルス関連肺炎の流行を懸念して、予防のためのマスクを箱ごと買っている姿がよく見受けられた。一日でも早く感染拡大が収まり、家族や親戚が安心して集まり、共に過ごすことができるようになることを願う。
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