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ヨーロッパ駐在員報告
1999年6月 経済 駐在員 : 森 貴志
・ 波紋が大きいベルギー産鶏肉,卵ダイオキシン汚染
強い毒性と発ガン性を持つダイオキシンがベルギー産鶏肉、卵から発見
されたことがベルギー国内だけでなく欧州連合(EU)全体に大きな波紋を
呼んでいる。欧州で起こっている狂牛病、ホルモン牛肉問題に加え、鶏肉
のダイオキシン汚染が明らかになったことで、消費者の食料品に対する警
戒感は今後さらに強まる可能性が大きい。
具体的な汚染地域など詳しい理由は不明だが、鶏肉の飼料用に使われた
油が汚染されていたことが原因とみられる。
ベルギー産鶏肉、卵のうち半数はドイツ、フランス,英国に輸出されて
おり,汚染報告を受け、各国とも対応に追われている。ドイツでは暫定措
置として店頭からの撤去を決定,英国も販売を停止することを決定した。
ベルギーの養鶏は、主として北部地域で盛んであり,同地域の重要産業
の一つになっており国内の販売禁止措置が長引いたり,EU域内に販売禁
止措置が拡大された場合、多大な被害が発生することになる。
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