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北米駐在員報告
2001年6月 経済
駐在員 ： 若梅真樹
・社員育成にMBA特別プログラム
ニューヨーク・タイムズによると、社員育成を目的に、特別にカスタマイズ（注文）したMBAカリキュラムを組む企業が増加しているという。
テキサス・インストルメンツでは、将来に備え数多くのビジネス知識を持ったマネジャーが必要と考え、テキサス大学での特別MBAプログラムを導入。99年に最初の授業をスタートさせ、2000年12月には、49人の第1期生が卒業した。同コースでは、初年度に会計や金融の基本知識を学んだ後、2年目には、直接会社の業務に関連した学習を進め、同社の現実の問題に関するアドバイスなどを検討するものとなっている。
また、アリゾナ州立大学で開始したディア＆カンパニーのプログラムは、教室での授業とインターネットを組み合わせた経済学のクラスで、教授の講義のほかにロバート・レーン会長兼最高経営責任者（CEO）による経済論や関連市場に関する見解などを聴くことができるなど、スポンサー会社の幹部もカリキュラムへの関与が可能となっている。このほか、GMやインテルなどもMBA特別プログラムを実施しているという。
これらの特別プログラムのメリットは、同じ学費でより実践的な学習ができ、会社は優秀な社員の維持が期待できるという点で、また、社員にとっても仕事を犠牲にすることなくキャリア向上のための学位を取得できる点にあるという。なかには、プログラムが閉鎖的にならないよう、競合企業以外なら他社の社員を受け入れる例もあり、今後こうしたプログラムは、さらに増加する傾向にあるようだ。
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