韓国駐在員報告
2014年2月 社会・時事
駐在員 : 松村 昭宏
韓国を訪れる外国人観光客の訪問地がソウルに偏重する現象が強まっている。韓国文化観光研究院が、2013年12月20日に韓国国会で開かれた「地域観光協議会活性化のための討論会」を前に配布した資料の中で指摘した。発表文によると、外国人観光客の訪問先はソウル圏が2011年の79.7%から2012年は82.5に増加した。一方、京畿圏は23.8%から21.3%に、慶尚圏は19.3%から16.1%に、江原圏は11.1%から9.7%に、仁川圏は9.0%から7.7%に、忠清圏は5.1%から4.1%にいずれも減少した。観光客のうち外国人が占める割合が増加したのは済州圏(10.2%から12.0%)と全羅圏(3.9%から4.1%)に過ぎなかった。研究院は、外国人観光客の訪問地がソウル市や京畿道に偏っている理由について「地域観光のコンテンツや基盤が弱く、事業所も活性化されなかったため」と指摘している。実際、旅行会社や宿泊施設など2万1千余りの観光分野の事業所の50.5%(2013年1月現在)は首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)に集中している。
このページに関するお問い合わせ
知事直轄組織地域外交局地域外交課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3066
ファクス番号:054-221-2542
kokusai@pref.shizuoka.lg.jp