台湾駐在員報告
2017年11月 社会・時事 駐在員 : 内藤晴仁
台湾政府が開設した政策提言サイトに、このたび「台湾標準時を1時間早める提案」がされ、10月30日時点で8,000件を超える賛同が集まっている。
台湾は中国や香港と同じ標準時を採用しており、日本とは1時間の時差がある。他方、日本統治時代は台湾と日本に時差はなく、国民党による統治後に現在の状況となった経緯がある。
台湾と経度が近い韓国が日本と同じ標準時を採用していることに加え、日台交流が増加している昨今において、日台間の時差の障害を取り除きたい訪日リピーターもこの提案への賛同を後押ししている様子である。
台湾標準時の変更は日台関係における利便性を高める反面、中台関係においては「ひとつの中国を分裂させる行為」と見なされる可能性がある。台湾政府はこの提案に対し、今年12月19日までに政府見解を発表するとした。この政府見解の回答に注目したい。
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