北米駐在員報告
1999年10月 社会・時事 駐在員 : 若梅 真樹
人気ぬいぐるみ「ビーニー・ベイビー」引退か
日本でのポケモングッズ同様、米国で熱狂的な収集ブームを生んだ人気の高いぬいぐるみ玩具「ビーニー・ベイビー」の製造元タイが、突然、「今年12月31日をもって生産停止し、全てのビーニー・ベイビーは引退します」とのメッセージをインターネットで掲示した。
5年前に登場したビーニー・ベイビーは、日本でもこの8月から販売が始まったというが、動物や昆虫などをモデルに各商品に名前や生年月日(製造日)が記載されたタグが付いており、値段も子供にも買える7ドル前後と手頃で、瞬く間にブームとなった。これまでに100種類以上の動物が販売され、同社の年間売上は、95年の170万ドルから98年には6億7,400万ドルと急激に伸び、本社のあるイリノイ州での警察が行ったビーニー・ベイビーと銃を交換する銃撲滅キャンペーンでは長蛇の列ができたり、コレクターズ・アイテムとして大人の間にもファンが増え、一部コレクターの間では、一つ1,000ドルで取り引きされるなどその話題性には事欠かないとういう。
ビーニー・ベイビー引退の理由や新商品の製造予定などは明らかにされていないため、一部には、マーケティング戦略ではないのかという憶測まで流れているが、我が家を含めファンにとっては、大きな驚きと失望となっている。
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