中国駐在員報告
2023年4月 経済 駐在員 : 浅原 敏治
静岡県と浙江省の友好提携40周年を記念して、3月10日〜12日、中国駐在員事務所は、省都の杭州市にある商業施設「杭州大厦」で静岡県産の食品などを紹介し、販売するイベントを開催した。中国への輸出を進める6事業者が出展し、缶詰、鰹節、静岡県の地酒、チューブ入りわさび、富士山型の消しゴムなどの文具、人気アニメ「ちびまる子ちゃん」のイラスト入りの幼児用食器など12品目の商品展示・販売を行った。このほか、ピアノやミニ四駆に触れたり、静岡県の観光パンフレットを配布するコーナーも設けられ、会場は、延べ6,000人の来場者で賑わった。
特に缶詰の販売は好評で、来場者から「缶詰は、防腐剤が使用されていないことを知った。試食したら美味しかった」との意見があった。安全で手軽に食べられること、非常食にもなることを紹介すれば、更なる消費拡大、販路拡大につながると思われる。中国ではコロナ禍で外出自粛が続いていた反動から、屋外で少人数で楽しめるキャンプなどのアウトドアの人気が高まってきており、携帯に便利で手軽に食べられる缶詰は消費拡大が期待できる。例えば、ツナ缶を使ったサンドウィッチや煮物といった料理体験イベントの開催など、取組のアイデアはいろいろ浮かんでくる。
来場者からは、富士山や温泉が楽しめる静岡県に旅行に行きたいという声も多く聞かれ、40周年の節目に浙江省で本県の食品や観光資源を紹介する有意義なイベントとなった。
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