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韓国駐在員報告

2018年6月 政治
駐在員 : 小関 克也


4月27日に行われた10年ぶりの南北首脳会談に続き、5月26日には北朝鮮側の要請を受けて電撃的に第2回南北首脳会談が開催され、韓国では一気に北朝鮮との融和ムードが高まっている。1年前には、「北からミサイルが飛んでくるのではないか」と騒がれていたのだから正に大きな変化である。
4月27日の第1回の会談の際には、両首脳が打ち解けて歓談をする姿をテレビで見て、「涙が出てきた。」、「感動した。」との声が私の周囲の韓国の方からもからも聞かれた。
また、ソウル市にある私立大学の国民大学校と韓国社会世論研究所が8日、国民大1年生(満19〜21歳)を対象にした北朝鮮に対するイメージに関する調査結果によれば、南北首脳会談前には66.1%が「否定的」と答え、「肯定的」との回答は19.8%にとどまっていたが、首脳会談後には57.3%が「肯定的」、17.9%が「否定的」となり逆転した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長のイメージの好転はさらに顕著で、会談前に4.7%にすぎなかった「肯定的」が、会談後は48.3%に伸び、「否定的」は87.7%から25.8%に後退した。
現段階(5月31日)においては、アメリカと北朝鮮の首脳会談の実施がまだ未確定であるが、仲立ちをしている韓国政府の努力が報われ会談が実現し、朝鮮半島の平和につながることを期待したい。


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