中国駐在員報告
2020年1月 社会・時事 駐在員 : 土屋 岳久
先日、雲南省昆明市の旅行社へセールス訪問した際に、少数民族の訪日需要に関する興味深い話を聞いた。
中国は、人口の91.5%を占める漢民族と55の少数民族により構成されている。雲南省にはその内25の少数民族が住んでおり、その人口は実に1,600万人にも上る。
中国では春節や国慶節等、年に7回の法定休暇期間が国務院によって全国一律に定められており、これら長期休暇や夏休み期間が旅行業会の繁忙期となるのが一般的である。一方、上述のとおり少数民族が多く暮らす雲南省では、地方人民政府が少数民族の習慣に合わせ、民族毎に休暇を定めており、少数民族の訪日需要は春節や国慶節等の全国的な繁忙期ではなく、少数民族毎の休暇の時期が高くなる傾向があるとの事であった。
このような地方独特の状況を今回の訪問で初めて知る事ができ、改めて中国の広さと奥深さ、また現地へ行き直接情報収集を行うことの大切さを実感した。
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