東南アジア駐在員報告
2023年1月 経済
駐在員 ： 竹田 敏彦
12月中旬にプノンペン中心部のイオンモール・イベントスペースで開催された日本観光展に参加し、主催者であるＪＮＴＯブースの一部を借りて県内の観光地を紹介した。
カンボジアの人口は約1,700万人。主な産業は、農業や縫製業。また、１人当たりＧＤＰは1,600米ドルとシンガポール（73,000米ドル）、タイ（7,200米ドル）といった訪日インバウンドの強い国と比べるとまだまだ低い水準だ。しかし、プノンペン中心市街地にはシンガポールかと見まがうような高層ビルが建ち、ヨーロッパの高級車が多数走っていた。
イベントに出展していた現地の旅行会社に聞き取りをしたところ、カンボジア人が日本を訪問するためには、ビザや2,000米ドル程度の費用が必要で、まだまだ一般の方が簡単に訪日旅行へいける状況ではないそうだ。日本の旅行商品としてはゴールデンルートが一般的で、希望があれば、オーダーメイドでショッピングなどをテーマにしたツアーを作ることもあるとのことだった。ショッピングモールのメインの客層は、訪日旅行のターゲットとも重なる所得の高いカンボジア人に加え、欧米や他の東南アジア出身の外国人。日本の観光情報が少ない状況であるので、静岡県の観光地についても興味を持って聞いていただいた。
静岡へ訪問いただく新しい層を開拓するため、既存の訪日マーケットだけでなく、新規マーケットも含め幅広く静岡の魅力をＰＲしていく。
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