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韓国駐在員報告

2014年2月 その他
駐在員 : 松村 昭宏


    私が住むアパートの部屋(33階!)からソウルの街並みを見下ろしてふと気付いた事がある。ソウルの建物の屋上は、ほとんどが緑色になのである。最初は「韓国ではどの家にも屋上庭園があるのか。韓国はロマンチックな国だ」などと勝手に想像していたが、気になって調べてみたら大きな勘違いだった。ではなぜみんな緑なのか。理由は防水剤にある。建物の屋上には雨漏りに備えて防水剤を塗るが、韓国の建物の屋上に塗られた防水剤はそのほとんどが緑色をしている。では、なぜ緑にこだわらなければならないのか。専門家たちは、緑が安らぎと安定を与えるからだと言っている。「緑は疲れ目にも効果があり、かといって華やかさも失わず、同時に安定感もある。ずいぶん前から韓国では屋上の床に緑の防水剤を使ってきた」と説明している。色は緑に限ったわけではなく、灰色も使用されている。韓国人は昔から白が好きだったようだが、白は光の照り返しがある上、汚れるのも早いため、やや暗い灰色を使用しているとのこと。ある防水剤生産メーカーの関係者によると、緑と灰色の割合は約8対2だという。
    いつから屋上の防水剤の色が緑になったかは定かでない。ただ、その影響は日本から受けたと推測されている。国土部の関係者は「光復(日本の植民地支配から解放された日)後、建築関連の技術はほとんどが日本から伝わってきたが、防水剤の色も日本の影響を受けたようだ」と説明している。屋上だけではなく、地下の駐車場やガソリンスタンドの床にも緑色が使用されているケースが多い。屋上と同じ理由のようだが、使用されているのは防水剤ではなく床材だ。防水効果もさることながら、自動車などの重みにも耐えられるように堅い材料が使用されている。ところで、駐車場やガソリンスタンドなどには、屋上よりも緑が使われるケースが少ない。関係者は「地下の駐車場やガソリンスタンドは屋上よりも人目に付きやすいため、それぞれの好みに合わせて多彩な色を使用する」と言っている。韓国に来られた時には、是非ホテルから建物の屋上を見ていただきたい。


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