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中国駐在員報告

2022年5月 社会・時事
駐在員 : 浅原 敏治


 上海市では、3月末から新型コロナウィルス感染拡大抑止のための外出禁止などの都市封鎖(ロックダウン)が続いている。4月中旬からは居住区(塀で囲まれたマンション・住宅群)を3区分に分けて管理する政策を始めた。また、市政府から野菜や乾麺などの食糧支援がある一方、居住区内でSNSなどを使った住民同士の助け合いが生まれている。

(1)3区分管理
  4月9日、市政府は市内の居住区を「防范区」「管控区」「封控区」の3区分に分けて管理すると発表した。防范区は14日間感染者数ゼロの居住区で外出は可能である  が、外出できる時間、人数、行動範囲が限られており、企業活動の再開には至っていない。管控区は7日間感染者ゼロで敷地内のみ外出が可能であり、それ以外の居住区が 封控区で外出禁止とされた。なお、防范区や管控区の居住区内で感染者が出ると、そこは封控区となるため、防范区や管控区であっても自主的に外出禁止を継続する居住区 が多いというのが実情である。

(2)居住区内でのSNSグループチャットの創設
  居住区内の住民同士でSNSグループチャットが作られ、PCR検査及び抗原検査の結果の集計や、食料品や洗剤、ティッシュなどの日用品の共同購入の調整が行われて いる。私もSNSのグループチャットに入り、これまで野菜、卵、肉などの食料品や日用品を共同購入で入手することができている。チャットもスマートフォンの翻訳機能 が使えるため、不自由なく情報交換をすることができている。今では日本人同士のグループチャットも作られ、より活発な情報交換を行うことができるようになった。

(3)同じ居住区内における住民同士の助け合い
  同じ居住区内の住民同士の助け合いも生まれている。私の住む棟ではエレベーター内に置かれたキッチンワゴンに、インスタント食品や調味料、お菓子を供出し、欲しい 人が受け取るという助け合いが行われている。食料品だけでなく乾電池の提供や、電気シェーバーの充電器の貸し借りが行われたりするなど、日常生活に欠かせないちょっ とした日用品にもその範囲は広がっている。

(4)常連客向けの有料配達サービス
  4月中旬から、日本料理店経営者や食品販売業者が、常連客に向けて食料品や日用品を有料で配達するサービスを行っている。市政府からの配給や共同購入ができないた ばこやビールなどの嗜好品も入手できる。配達はバイクやトラックの手配の都合上、週2回程度となっている。日本食はマンションでの共同購入では入手できなかったが、 この有料配達サービスで、だし醤油や納豆、ふりかけを入手することができた。

 上海での都市封鎖の中、感染拡大の終息を願う市民の中で互恵互助の力が発揮されている。


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