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韓国駐在員報告2017年9月 社会・時事 先日、韓国オリンピック・パラリンピック事務局を訪問し、本県及び韓国のスポーツ振興に係る情報交換を行った。それによると、来年2月の平昌冬季五輪では史上最多規模の約6,500人の選手団に加え、関係者約4万5,000人が韓国を訪問する見込みである。受入に関しては、現在工事中の仁川国際空港第2ターミナルが完成すれば、年間旅客能力が現在の5,400万人から7,000万人以上に増え、さらに、仁川空港から平昌まで高速鉄道(KTX)を1日約50便運行させ、約100分で結ぶ予定とのことであった。また、今回の五輪では、AI(人工知能)を活用した通訳・翻訳技術が導入され、言語の壁を大きく下げると期待されている。先般、政府系シンクタンクの韓国電子通信研究所が開発した「ZERO UI自動通訳技術」が国際標準化機構(ISO)により国際標準に採択され、その後韓国の民間企業により平昌五輪の公式通訳・翻訳アプリ「Genie Talk」が登場した。スマートフォンに接続されたウェアラブルヘッドセットを通じて話すと、通訳された言葉が相手のスマートフォンに接続されたヘッドセットに転送される仕組みである。従来はスマートフォンに向かって話し、相手に通訳結果を画面で見せるため不自然な対話のスタイルになっていたが、このシステムにより自然な形で対話ができるようになる。「Genie Talk」によるサービス言語は英語・中国語・日本語・フランス語・スペイン語など29言語に及ぶとのことであり、このシステムが平昌冬季五輪では大きな話題となるであろう。 |
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