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韓国駐在員報告

2018年12月 行政
駐在員 : 小関 克也


11月24日、ソウル市内で通信大手KTの通信ケーブル用のトンネルで火災が発生した。火災は縦横2メートル、全長150メートルの地下空間で発生したものであったが、スプリンクラーもなく、狭いところで消火作業にも手間取ったため、10時間にも渡り燃え続けた。その結果、筆者が居住するマポ区を含む5つの区と、京畿道高陽市の一部地域の都市機能が混乱した。例えばこれらの地域ではKTが提供する携帯電話とインターネット、インターネット接続によるテレビはもちろん、KTの通信網を利用したクレジットカードの決済もできなくなった。地下鉄のコインロッカーや駐車場の出入り口などKTの通信網と関係した全ての施設もストップし、一部の警察署では緊急通報も受けられなくなった。
稼ぎ時の土曜日であったが、それらの地区の店ではクレジットカードの決済ができず、現金のみを受け取るという案内文が掲げられ、予め現金を確保できなかった市民たちは、KTではないネットワークを使う現金自動預け払い機(ATM)を探して街をさまよった。カード決済が当たり前となっている韓国では、財布を持たない若者も2〜3割いると言われており、財布を持っていても、それほど現金を持っていない人が多い。その日の夜に飲食街を歩いてみたが、ガラガラの状態であった。
 災害の多い日本に比べると、韓国はこのようなときの危機対応に慣れていないとの指摘もたくさんされている。また、一か所が遮断されたときにバイパス的な役割を果たす通信網がないことも改めて課題としてあがった。災害だけでなく、テロ対策の面においても今回の災害は一石を投じるものであったと思われる。


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