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中国駐在員報告
2012年11月 政治 駐在員 : 井口 真彦
浙江省当局が10月11日、夏宝龍省長(省共産党委員会副書記)等が出席して行われた記者会見において明らかにしたところによると、中国国務院は、浙江省寧波市沖の東シナ海に浮かぶ舟山群島の港湾地域に「総合保税港区」を設置することを承認した。
国務院が承認した内容によると、舟山港総合保税区は、総面積5.85平方キロで、本島分区と衢山(くざん)分区に分けられる。本島分区は舟山本島北部の舟山経済開発区に位置し、総面積2.83平方キロ。今後は海洋設備製造業、海洋生物産業、電子情報産業など先進的な製造業と倉庫備蓄物流、輸出入貿易を重点としながら、地域的な大口商品センター、運送、保険金融業、コンサルティング、研究開発、商品展示会、レンタルなどのサービス業の発展を計画している。衢山分区は衢山鼠浪湖島に位置し、総面積3.02平方キロ。鼠浪湖島の優れた深い海岸線のメリットを生かし、石炭、鉱石、オイルなど大口商品の備蓄と運送を重点とし発展させる。
取引には税制や外国為替取引で優遇措置が適用される。地元責任者は「保税港区の設立で、舟山港の国際競争力が高まる」と期待を示した。
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