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韓国駐在員報告2017年9月 社会・時事 ソウル市内で7月に開催された「朝鮮半島危機に備えるBCPセミナー」に参加した。BCPとは、Business Continuity Plan(事業継続計画)の略であり、緊急事態を想定して事業継続のための方法や手段などを取り決めておく計画のことをいう。一般的に緊急事態には、自然災害(地震、洪水、津波)、労働(ストライキ)、治安(テロ、破壊デモ)、事故(火災、爆発)、感染症(SARS、新型インフルエンザ)などがあり、専門家の話によれば、そのうち、日本の企業や官公庁は戦争リスクに対するBCPについて未整備のケースが多いという。今回のセミナーでは、事態のレベル(戦争勃発可能性→局地戦勃発→全域戦火→戦争終結)と対応事項(状況把握、社員の安全確保、業務の継続、情報発信)をクロスさせて、事態毎に対応策を整理するというものであったが、参加者からは「ミサイルが飛んで来たら想定は全て無意味になる」との指摘もあり、詳細なBCP行動計画を決めている企業は少ないのが現状である。 |
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