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ヨーロッパ駐在員報告2001年3月 社会・時事 フィガロ紙がこのほど報じたところによると、文化に触れる機会のない子供たちに、オペラを知ってもらうとともに、裏方も含め多くの人たちによって作られるオペラを通して、共同作業の大切さを理解してもらうことを目的としたパリ・オペラ座のプログラムが、学校の成績アップにつながると評判になっている。 これは実際に観劇したり、裏方の仕事も見学し、最後にはパリのオペラ座などで自分たちが公演するものであるが、どちらかというと無気力だったり、学業に問題がある生徒を対象としている。 ところが、このプログラムに参加した生徒たちは、目的意識を持つためか、学校生活にもプラスの影響が出ており、教師らは「生徒が意欲的になり、欠席も減少。 他人を尊敬する気持ちも目立ってきた」と生徒の変化ぶりを述べている。学業成績も向上し、あるクラスでは卒業試験の合格率が以前は15%程度だったものが、60%と大きく伸びたという。 このプログラムは大人気で、1年に30クラス、800人の定員は既にいっぱいという。 |
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