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東南アジア駐在員報告
1999年11月 経済 駐在員 : 篠原 清志
・東南アジアの自動車市場、好調続く
東南アジア各国の経済回復、消費回復を受けて、ASEAN主要4カ国の自動車需要が軒並み急伸している。
<タイ> 今年4月に実施された付加価値税の引き下げの効果もあって、タイ国内の自動車販売台数は、今年1〜8月が前年同期比108%増の19万5千台あまりとなっている。販売上位を独占する日系メーカーも現地生産工場の増産体制に入っている。
<マレーシア> マレーシアも8月の需要が前年同月比7割増の2万6千台となっている。8月上旬には、自動車ローンの金利が7%台まで低下しており、今後の需要も堅調に推移すると予測されている。
また、バイクについて、ヤマハ発動機の現地法人は、今年1〜8月の同国全体の販売台数が、前年同期比2%増の16万3千台に達していると発表。通年でも同5%増になるとの見込みを明らかにした。同社は、10月から新モデル(102cc)を市場に投入、現在の国内での市場シェア20%を年末までに25%にする目標を掲げている。
<シンガポール> 今年1〜9月の販売数ランキングでは、日産がトップで5,581台(前年同期比倍増)、2位がトヨタで4,443台(同85%増)、以下三菱、ホンダが続いている。
<フィリピン> 9月に入って販売の回復が見られる。今年1〜9月の販売台数は前年同期比25.5%減となっているが、9月単月では同12.7%増を記録しているため、業界関係者からは、既に最悪期は脱し、今後は徐々に回復していくとの見かたが広がっている。
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