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韓国駐在員報告

2020年2月 社会・時事
駐在員 : 小関 克也


中国武漢から発生した新型コロナウイルスによる被害が世界的に拡大しているが、ここ韓国でも大きな影響が出ている。韓国航空業界によると、1月末時点で中国の25都市、32路線に就航しているアシアナ航空は、2月1日から12路線(ソウル/仁川〜桂林・長沙・海口・重慶・煙台線と釜山〜広州線の全便、ソウル/仁川〜北京・上海・青島・長春・延吉・深センの一部便)について順次運休することを決めた。昨年7〜9月期末現在の同社の中国路線での売り上げ比率は19%で、韓国航空会社のうちでも最も大きい。それだけに新型肺炎の拡大による旅客需要の減少などの影響も大きいものと予想される。
静岡−ソウル/仁川間を運航するチェジュ航空は、格安航空会社(LCC)のうちで、中国路線の売り上げの割合が昨年7〜9月期に15%と最も高い。そのチェジュ航空も、仁川発着の3路線など6路線の運休を発表。直近で韓国と中国本土には12路線が就航していたが、その半分の運航を取りやめることになった。
このほかのLCC、イースター航空、ジンエアー、エアソウルも中国路線の運航を中止。大韓航空も1月30日に中国と結ぶ33路線のうち7路線の運航を中断、5路線の運航を縮小すると発表した。
反日色の強い新聞では「日韓関係悪化により韓国人観光客が減っていた日本は中国人観光客も減少し、踏んだり蹴ったり」といった内容の記事もみられるが、困っているのは韓国の航空・旅行業界も同じである。
「日韓関係悪化で日本がダメ、デモで香港がダメ、ウイルスで中国がダメ、これで最近人気のベトナムでもウイルスが蔓延してしまったら、海外旅行を進めるところが台湾くらいしかなくなってしまう。」と嘆く大手旅行会社の担当者に対し、最近は次を見据えて県内のトレッキングをPRしている。
 なお、日本と違い、韓国では武漢からの帰国者は強制的に14日間隔離されることになっており、静岡県と友好提携関係にある忠清南道とその隣の忠清北道(山梨県と友好関係)の公務員研修所が隔離施設として指定された。忠清南道の国際交流担当者からは、「東南アジア出張の予定もあったがキャンセルすることになった。受入に対しての反対運動もありいろいろと大変だ」との話があった。ただし、当初は反対意見が大きく報じられたが、「温かく受け入れよう」との意見が徐々に広がりつつあるようである。


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