韓国駐在員報告
2018年12月 社会・時事 駐在員 : 小関 克也
11月7日、ソウルのロッテホテルワールドにおいて、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)主催による「2018日本就職博覧会」が開催された。
韓国においては、若者の就職難が大きな問題となっており、統計庁の発表によるとことし7〜9月期の青年層(15〜29歳)の失業率は9.4%で昨年同期に比べて0.1%上がった。7〜9月期基準では1999年以降19年ぶりの最高値で、就職活動中の学生まで含めた青年層の「拡張失業率」は22.8%に及び、概ね青年の5人に1人が「事実上の失業」という状態に陥ってしまっている。
このような状況の下、ソフトバンクや日産自動車、日本電気硝子、ハウステンボスなどの大手企業を含む日本企業112社が参加した今回の博覧会への関心は高く、1,000人以上の求職者がかけつけた。主催者によると、昨年までは世界各国の企業が参加したが、人材不足が懸念される日本企業が博覧会参加に積極的な姿勢を示したため、今年は日本企業だけが参加する形で行われたとのことである。
県内からも、技術系の人材を求める会社がブースを設けていた。求人難の日本企業にとって、複数の語学ができる人材を採用できることは会社の国際化に好影響を与えるものと思われる。当事務所においても、今後、韓国人材と県内企業とのマッチングに尽力をしていきたい。
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