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韓国駐在員報告

2014年9月 経済
駐在員 : 野原 靖


韓国電力(以下、韓電)が釜山−対馬−九州をつなぐ韓日海底電力網の構築を推進している。これは、 釜山−対馬(約50km)と対馬−九州(約140−150km)に計200Kmの長さの海底ケーブルを敷設し、韓国と日本の電力網を連結するプロジェクトである。韓国は、中長期的に電力需給が安定し、電力に余裕がある半面、日本は原発の稼働中断で電力が不足する状況にあるため、韓日双方にWIN‐WINとなると見られている。
韓電の関係者は、「韓日海底電力網の構築には韓国系の日本人企業家である孫正義ソフトバンク会長も参加の意向を表明している」とし、「最近、韓電の経営陣と孫会長が会い、この問題について話し合った」と述べた。また、「韓電はすでに珍島(チンド)−済州(チェジュ)の海底に105kmの複数電力網を1997年と先月それぞれ敷設した経験があり、技術的には全く問題もない」と説明した。
孫会長が韓日海底電力網に関心を寄せている理由は、2011年3月の福島原発事故後に自ら提示した「アジアスーパーグリッド(Asia Super Grid)」事業のためである。これは、韓国・日本・中国・ロシア・モンゴルの電力網を連結しようという長期構想である。豊富な化石燃料と太陽光・風力資源を持つ中国・ロシア・モンゴルが電力を安く安全に生産し、韓国・日本がこれを輸入して使用しようというものである。
韓電の関係者は、「韓日海底電力網は、孫会長が構想するアジアスーパーグリッドの最初の一歩である」とし、「北東アジア情勢の変化次第では、北朝鮮の参加も引き出せる」と述べた。続いて、「最近、韓日関係はふさがっているが、韓日海底電力網構築事業が関係改善の突破口になる可能性もある」とし「日本側の反応も悪くない」と伝えた。
韓日海底電力網が構築されれば、韓電の予備電力を日本に輸出できる道も開かれる。


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