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韓国駐在員報告

2023年10月 行政
駐在員 : 高橋 誠


 静岡県と友好協定を締結して今年で10周年となる忠清南道の公州市及び扶余郡にて、9月23日から10月9日までの17日間、「大百済典」が開催され、本県からは開幕式に知事、閉幕式に県議会議長が招待され、出席した。
 紀元前から始まった王国・百済の2つ目の都である公州市(当時は熊津)と3つ目の都、扶余郡(当時は泗沘)では、1955年から百済文化を称え復興し祝う百済文化祭を開催しているが、忠清南道などが支援してこれを10年に1度盛大に開催するものが、大百済典である。
 開幕式に先立ち、金玉彩(キム・オクチェ)駐横浜韓国総領事も立ち会う中、友好協定10周年を記念し、公州大学校にて、川勝知事と金泰欽(キム・テフム)知事が相互の情報や人的往来の促進などを含む共同宣言に調印した。

 大百済典開幕式には尹錫悦大統領も出席した。大統領が祝辞の結びで「百済文化が日本古代文化と緊密な交流をしつつ、日本の古代文化に大きな影響を及ぼしたことを皆さんご存知でしょう。本日、この大百済典を祝うためにこの場に参加してくださった駐韓日本大使、静岡県知事、奈良県知事にも感謝いたします」と、他国の来賓もいる中で特別に言及したことには、少し驚いた。日韓関係の改善に対する強い意欲の表れと感じた。

 9日の閉幕式の前には、県議会議長団と忠清南道議長団の懇談の場が設けられ、お互いに10周年を祝った。中沢議長から10月末よりデイリー便となる静岡―仁川路線とともに、質の高いゴルフ場が多いことを紹介したところ、忠清南道議会側からは「道内にもゴルフ愛好者が多い。関係団体や会員を調べるので、ぜひゴルフで交流したい」と具体的な話も飛び出した。韓国人ゴルファーは国内でのプレイ料金が高いので、隣国の日本へのゴルフ旅行に関心が高い。同じく議長団が訪れたチェジュ航空においても、金二培(キム・イベ)社長が県内のゴルフ場の質を高く評価している。冬でもゴルフができる静岡なので、忠清南道とゴルフ交流ができれば、冬ダイヤの搭乗率アップに一役買ってくれるかもしれない。

 大百済典期間中は他にも、環黄海フォーラム(道主催国際フォーラム)への登壇、経済友好団(静岡商工会議所)による訪問、登山交流(忠清南道庁山岳会と静岡県ワンダーフォーゲル会)、伝統芸能(三島しゃぎり)の披露など幅広い分野で交流が行われた。韓国と日本は社会の課題も類似しており、互いに学べる点も多い。こういった往来の繰り返しによってそれぞれが感じ、新たに発見したコトや関係から、さらなる交流・発展が生まれていく。事務所ではその一助となれるよう、引き続き努力していきたい。


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