東南アジア駐在員報告
2016年10月 社会・時事 駐在員 : 吉住理恵子
8月27日、シンガポールの保健省は、国内でのジカ熱感染が確認されたと発表した。翌日には工事現場作業員など新たに40人の感染が確認され、9月末現在の累積感染者は392人と発表されている。
日本政府はシンガポールをジカ熱の流行地域に指定し、シンガポール全域を海外安全情報(危険情報)のレベル1(十分に注意してください)に指定し、9月末現在も継続されている。
感染者は南東部のアルジュニード・クレセント、シムズ・ドライブに集中しており、この地区では入念な殺虫剤散布が行われた。感染者の増加を受け、虫よけスプレーや虫よけパッチなどの販売が急増し、スーパーでは、一時的に品薄状態になった。ドラッグストアでも虫よけ関連商品の売り上げが2〜3倍になったと報じられた。
発生確認の初期から、政府はホームページやメディアで詳細な発生情報の提供や、予防策の呼びかけを行ったことから、シンガポール国内は特に大きな混乱はないが、海外からの観光客動向への影響が懸念される。
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