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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2015年2月 経済
駐在員 : 吉住理恵子


 静岡県(静岡市)の丸善製茶鰍ニタイで最も古いビール会社であり、「シンハー」を製造するシンハー・コーポレーション社を傘下に持つタイの財閥系飲料メーカーのブンロード・ブルワリー社との合弁会社(丸善フード(タイランド)社/2014年5月設立)が、日本式の製法で緑茶を生産するためにチェンライ県に開設した工場を訪問した。
 チェンライ空港から車で約30分、面積8,000ライ(1ライ=1600u)の広大なシンハーパークの敷地内で、茶畑や果樹園、花畑の中に立地している。荒茶工場建屋は和風を意識した外装で、竹や日本庭園なども設置されている。農村滞在型観光地として無料開放されているシンハーパークには、茶や果樹、菜などの畑や、花畑、動物ふれあい広場(キリン、シマウマなど)、ジャム等の加工施設、レストラン等があり、園内を専用車で回るルートのほか、サイクリングコースも設置され、国内外からの観光客が訪れる。
 釜炒り緑茶が一般的なタイで、蒸してから揉む日本式緑茶の生産を初めて手がけ、静岡市本社のバックアップを受けつつ生産を始めたところであるが、茶樹の刈込方法や、収穫した茶葉の取扱いなど、緑茶製造だけでなく、茶葉の生育過程についても指導の必要があり、こうした点をひとつひとつ試行錯誤しながら解決するのに、苦労されている様子が伺われた。
 タイでは砂糖入りの甘い商品が主流だが、今後、健康志向の高まりから無糖の緑茶を好む人が増えることを見込んで、伊藤園やサントリーなどが無糖の茶飲料を展開している。丸善フーズのタイでの緑茶生産が軌道に乗れば、大手飲料メーカーへの材料供給等を通じて、東南アジアでの日本式緑茶の市場がより拡大していくことが期待できる。
 農林水産省が進める食文化・食産業のグローバル展開戦略の、1.日本食材の活用推進(Made FROM Japan)、2.日本の「食文化・食産業」の海外展開(Made BY Japan)、3.日本の農林水産物・食品の輸出(Made IN Japan)のうち、2.Made BY Japanの本県代表事例として、今後も同社の動向等を注視するとともに、日本式緑茶の市場の裾野分野が広がることで、高級緑茶の輸出や本格的な日本茶文化への関心も相乗的に高まることを期待したい。


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