北米駐在員報告
1999年4月 経済 駐在員 : 若梅 真樹
・米国貿易赤字170 億ドル
米国商務省が発表した今年1月の貿易赤字は、モノとサービスの取引を合計した国際収支ベースで、前月比20.9%増の169 億9,000 万ドルとなり、1992年に単月ベースの統計を取り始めて以来、過去最大を記録した。
また、昨年12月の貿易赤字も上方修正され、過去最高を更新していた 1998年の年間赤字額はさらに膨らみ、1,692 億8,800 万ドルとなった。
この要因としては、米国経済が依然好調を持続し、輸入が自動車や食料品などを中心に増加し、前月比2.0 %増の937 億6,400 万ドルに拡大する一方で、輸出は、世界的な需要低迷の影響で前月比1.4 %減の767億6,400 万ドルにとどまったためである。
なお、対日貿易赤字は、日本側の鉄鋼輸出自粛などもあり大幅に減少したが、全体の赤字額が膨らんでいるため米国内では保護主義が一段と台頭し、その結果、日本への風当たりが強まる懸念もある。
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