中国駐在員報告
1999年10月 政治
駐在員 ： 今村理一郎
中国共産党第１５期第４回全体会議開催
中国共産党第15期第4回全体会議開催（中国共産党の路線を決める重要な全国会議）が9月19日から開かれ、国有企業の再建や私有化の対象範囲をめぐって激しい議論が交わされた。
朱鎔基首相の積極的な国有企業の市場化政策は、大規模な国有企業も非国有企業や外国企業への売却対象とすることを容認するものであるが、改革に慎重な幹部は、失業者の増大などを理由に反対の立場をとっている。
１年前、朱鎔基は向こう３年間で国有企業を抜本的に改革すると言って登場したが、これも2010年までとペースダウンした。現在は、江沢民が国有企業改革の中心に立っているが、その江沢民は改革派と保守派の中間の立場をとっている。
急進的で無い分、混乱が長く続き、問題を深刻化することもあるのではないか。
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