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台湾駐在員報告

2017年6月 経済
駐在員 : 宮崎悌三


 今から30年ほど前、初めて訪れた台湾で、ふとコーヒーが飲みたくなって店を探した。結局、日常的にウーロン茶などの中国茶が飲まれている当地で口にできたコーヒーは、砂糖・ミルク入り。インスタントコーヒーも同様の状況で、コーヒー・砂糖・ミルクが予め調合してある「三合一(サン・ホー・イー)」しか店頭に並んでいなかった記憶がある。
 これはコーヒーに限ったことではない。台湾に来られたことがある方なら、コンビニ等で販売されているペットボトル入り茶飲料の味が甘いことに驚かれことがあるかも知れない。日本で販売されている茶飲料は無糖が多いが、台湾では無糖は少なく、無糖を好まれる方にとっては、購入する際に注意が必要である。
 無糖のコーヒーが、ようやく台湾の地方都市の店でも飲めるようになったのは、日本のコーヒーチェーン店による台湾進出草創期とも言える1990年前後であった。その後、1990年代後半のアメリカのコーヒーチェーン世界大手の台湾進出、2004年にはコンビニ大手のセブンイレブンが、2005年には全家(台湾ファミリーマート)が店内で淹れたてコーヒーの提供を開始したことで、台湾全土にコーヒーを飲む文化が広まっていった。
 しかし、台湾でセブンイレブンを展開する統一超商によると、セブンイレブンの店頭でコーヒーを購入する際、砂糖やミルクを入れない客は、今でこそ半数を超えるが、無糖が受入れられるようになったのはここ1、2年でしかないとのことである。
 同様の傾向は、茶飲料でも現れており、台湾の消費者の健康志向の高まりにより無糖飲料の売上げが伸びたのも、ここ1、2年のことである。
 2016年の台湾におけるコーヒー市場の規模は700億元超(約2,600億円。台北市進出口商業同業公会(貿易企業の業界団体)統計)、茶飲料の市場規模は235.5億元(約870億円。台湾経済部(経産省に相当)統計)であるが、今年以降も伸びる傾向にあると見込んだメーカーなどは、無糖をキーワードにして、今後もこだわりのコーヒーの提供や茶飲料の商品開発にしのぎを削ると思われる。


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