東南アジア駐在員報告
2015年4月 社会・時事 駐在員 : 芦澤裕之
平成27年3月6日から8日、ジャカルタ(インドネシア)で開催されたジャパントラベルフェアにブース出展した。
フェアはジャカルタ郊外の、中華系住民が多い地域の高級ショッピングモールで開催された。ムスリムが9割といわれるインドネシアだが、訪日客は富裕層の多い中華系が6割程度である。今回のフェア会場は、こうした中華系住民を取り込む狙いから選定されたものである。
主催者の目論見どおり、全期間を通じてひっきりなしに来場者が訪れた。来場者の8割から9割が中華系という印象で、ほとんどの来場者が英語を話すことができた。
3日間一般来場者と触れ合った結果、日本に行きたい富裕層が増えているものの、日本経験者は少なく、皆、まずは東京〜大阪のいわゆるゴールデンルート、プラス富士山の旅行を検討していることが分かった。その上で、パッケージツアーよりもFIT(個人旅行)を好み、自分で観光ルートを作りたがっているため、こうした旅行者に、東京から大阪へ新幹線で移動する途中の富士山の見所や温泉を進めることにより、静岡への立ち寄り若しくは宿泊を働きかけることができ、大きな手応えを感じた。
2014年のインドネシアからの訪日旅行者は15万9千人で、65万8千人のタイに比べて少ないが、なんといっても2億5千万人という人口が大変な魅力であり、今のうちに攻勢をかけたいところだ。
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