北米駐在員報告
1999年11月 行政 駐在員 : 若梅 真樹
・貧富の格差拡大
慈善団体「ユナイテッド・ウエー」によると、ロサンゼルス郡では、全住民の20%以上が貧困層(4人家族で年収16,450ドル以下)に属し、貧困家庭の子供は1990年の調査では15%だったのが、現在は、3人に1人の割合に増加、ホームレスの人口も236,000人と見積もられている。一方、年収15万ドル以上の世帯の割合は6%と、州、全国の割合よりも高く、貧富の差が益々広がっているという。
また、カリフォルニア大学機構フィールド・インスティテュートによる労働保健調査でも、州住民の8人に1人が貧困生活を送っていると報告しており、週に3日休み、別荘を持って優雅に暮らす人達が増えている反面、かけもちで2つの仕事に就いても貧困層から抜け出せない人達がそれ以上に増加しており、アントニオ・ビラライゴサ・カリフォルニア州下院議長もここまで状況が悪化していると、社会の不安定化につながる恐れがあると強調している。
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