【沼津駅付近鉄道高架事業に関する有識者会議の設置】
第5番目は、沼津駅付近鉄道高架事業に関する有識者会議の設置でございます。沼津駅付近鉄道高架事業については、これまで平成24年度に事業再評価を実施する予定でございましたが、国が方針を改めまして、平成23年度に前倒しして実施することになりました。
この再評価に臨むにあたりまして、客観的・科学的見地から、現行計画について改めて検証していただくことになります。このため、社会経済情勢の変化を踏まえまして、現行計画について検証していただくことを目的に、まちづくり、交通、公共政策等の専門家で構成する「有識者会議」を、今年夏頃を目途にいたしまして、設置いたします。メンバーについては、現在人選を進めているところでございますが、例えば、国土審議会でまとめ役を務めておられます森地茂先生(政策研究大学院大学教授)などを考えております。
【口蹄疫対処訓練の実施】
それから、6番目でございますが、口蹄疫の対処訓練の実施についてでございます。本県で、仮にも、口蹄疫が発生した場合を想定いたしまして、県庁内の初動防疫体制の確立にポイントを置いた訓練を、6月17日木曜日に実施いたします。まだ、宮崎県の口蹄疫に終息の兆しが見えない状況でございますので、これは、初動体制が非常に重要だということで、経済産業部、危機管理部、警察本部等の関係部局による対処訓練を実施いたしまして、発生初期における業務の流れや各部局の役割分担、連携等を確認するということでございます。
【宝くじに関する事業仕分け結果】
それから、前後いたしますが、前回の記者会見のときに、「宝くじに関する事業仕分けの結果についてどう思うか」という御質問がございまして、そのとき、返事を今回(の記者会見で)いたしますというふうに申し上げました。この宝くじの収益金は、都道府県・政令市の貴重な一般財源になっております。宝くじに関する事業それ自体は大変重要であると思っております。ただ、そこに関与されている普及宣伝のために委託している日本宝くじ協会自治総合センターがございますが、それに対しまして、事業の廃止・見直しを行うべしという評価結果が出ました。それを廃止しない限り、宝くじの事業をするべきでないというのが事業仕分け人の結論でございましたが、それは違うだろうと。こちらが実施主体ですから、発売者である都道府県等が主体的に考えるべきではないかと思っておりまして、都道府県等が発売している宝くじの発売を国が認めないというのはちょっと違うのではないかと思います。そういう考え方であります。
【前原国土交通大臣の県内視察】
最後に、先週の末、6月12日に、前原国土交通大臣、藤本政務官、津川政務官が、御前崎港と富士山静岡空港を御視察になられました。これは、現在、重要港湾というものが103あるのですが、その中から40ほどに絞り込むという、いわゆる「選択と集中」の一環でお見えになりました。御前崎港を重点港湾にするかどうかということについては、二つの条件があると言われました。これは、報道もされているとおりですが、一つは、いくつにも分かれている所有・管理・運用、これを一体的に経営していくようにと。しかも民間の視点でやっていくようにということです。これが第一点。それから、取扱量、貨物量が増えていくかどうかということ。この二点でございました。
二点目につきましては、まもなく牧之原インターチェンジのところまで連絡道路が、東名から御前崎港までつながる連絡道路が開通いたします。それから、スズキ自動車は相良工場で19万台体制を敷いています。これを26万台体制にするということでございます。さらにまた、進出する企業もあるとのことで、これは伸びしろは大丈夫です。一体的経営は非常に難しいということでございますが、これは私は不退転の決意をもって、この二つの条件をクリアしていきたいと思っております。文字通り不退転の決意をもって臨みたいと思っております。
この御前崎港を支えるために、最後は重点港湾になるかどうかということにつきまして、大臣との膝詰め談判だというようになりますと前原大臣の方から言われましたが、私は、これは退路を断つようなつもりでお話し合いに臨むというようにします。御前崎港を支えていくというその決意は、非常に強いものがありますので、この点は、前原大臣にもその場でお伝えいたしましたが、改めてここでも申し上げておきます。
それから、空港につきましては、今の11時間半の運用時間を13時間にすると。これは本来、そういう協定として地元と結ばれていたものですが、午前7時半から午後8時半までの13時間にするということについても、その場で航空局長の方から、人の手当も含めて、「できるだろう」ということでございました。また、西側のエプロンについても、前向きにお認めくださるということで、前原大臣は、この空港を「地方空港のモデル」とまで言ってくださって、大変嬉しく思いました。
そうした中で、「需要予測がでたらめだ」と言われたのは大変印象的でございました。実際、需要予測を皆様方もよく御覧になりますと、予測値138万人だけが一人歩きして言われていますが、中身を御覧くださいませ。例えば、ソウル便というのは、週3便となっております。実態は週14便ですね。それから、国内の福岡にしろ、札幌にしろ、沖縄にしろ、どれ一つとして一日何便として当たっているものがありません。ですから、いかにこれがひどいものであるかということが、少しく中身を見れば分かる訳ですけれども、前原大臣も「でたらめだ」というふうに言われまして、私としましても、もうそれには基づかないと。実際上、全席合わせて90万席強。その3分の2が搭乗率という形で出ておりまして66パーセント、60万人強の方々がお乗りくださっている。さらに、飛行機が増える、ましてやいろんな小型機の着陸が4百数十機ありまして、3分の1は断っているというようなことで、ある意味で発展の可能性が非常に高いということです。どこかの会社の社長さんが、「138万台になるまでじっとそこで待って、見守っている」というようなことを言っている空港会社のトップがいますが、これはもう論外だと思っております。私としましては、この動きながら考えるということでございますが、もうモデルとされたということですので、空港の方は非常に安心しております。
御前崎港に関しましては、不退転の決意をもってこれを駿河湾港の一つとして、重点港湾になるように働きかけてまいると。これは短期決戦でございます。
以上8点、私の方からの報告でございました。
|