牧之原台地に源を発する坂口谷川は、丘陵地の間を蛇行しながら、9つの支川である準用河川と合流し、駿河湾に到る二級河川です。
近年の当河川における洪水被害は、昭和57年9月の洪水が最も甚大でしたが、その後の改修が進み、全体的に概ね5年に1回の確率で発生する降雨による出水を流下させる能力を有するものの、平成16年10月の洪水では支川の内水氾濫による浸水被害が生じました。
一方、河口部においては、現況の河川堤防は、静岡県の第3次地震被害想定の津波高に対して高さは確保されていますが、隣接する海岸堤防高に比べて3m程度低く、津波に対する一定の安全度を確保するよう地元からも強く望まれています。
このため、静岡県では、当面、坂口谷川でどの範囲をどのように整備していくことが効果的で適切なのかを地域の方や専門家の広い視点から意見を伺い、検討しながら「坂口谷水系河川整備計画」を作成することとしました。
そこで、この度、地域の代表者や各分野の専門家からなる第三者機関を設立し、流域内の治水施設の整備や自然環境の保全等について、幅広い視点から御意見をいただくことにより、より良い坂口谷川水系の河川整備計画を作成することを目的として、設置します。 |