令和6年度 記者提供資料
( 資料提供 )
蚊に刺されないように注意しましょう!(「日本脳炎患者」の患者発生について)
−危機管理情報−
蚊に刺されないように注意しましょう!
〜県内で今年初の「日本脳炎」患者が確認されました〜
発熱、意識障害により、県西部保健所管内の医療機関に10月5日から入院している西部保健所管内在住の70歳代女性について、抗体検査の結果、日本脳炎に感染していることが判明しました。
患者は、発症前の期間に県外へは移動しておらず、県内で蚊に刺されたことにより感染したと推定されます。
本県の日本脳炎患者は、昨年7年ぶりに1例確認されましたが、今年は初めての確認です。
(1)症状等
- 発症するのは100人〜1,000人に1人
- 発症する場合は、潜伏期は6〜16日間、数日間の高熱、頭痛、嘔吐等で発症し、続いて、意識障害等の神経症状発現
- 発症者の死亡率は20〜40%で、小児や高齢者で死亡の危険性が高い
- 生存者の45〜70%に精神神経学的後遺症が残る
(2)感染経路
- ウイルスはブタの体内で増え、ブタから吸血した蚊(主にコガタアカイエカ)がヒトを刺すことで感染
- コガタアカイエカは水田、沼地で主に発生し、日没後の活動が活発
- ヒトからヒトへは感染しない
- 令和6年度、ブタの日本脳炎抗体保有状況調査(県実施)では、ブタ80頭のうち65頭(81.3%)で日本脳炎の抗体を確認
- 本県は全国的に見て日本脳炎に感染しているブタの割合が高い地域(別紙参照)
(3)治療
特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。
(4)予防
蚊の対策と、予防接種が予防の中心となります(次ページ、「4 県民の皆様へ」参照)。
3 日本脳炎の最近の患者数(人)令和6年は第44週まで(〜11/3まで)の暫定値
年 | 平成28年 (2016年) | 平成29年 (2017年) | 平成30年 (2018年) | 令和元年 (2019年) | 令和2年 (2020年) | 令和3年 (2021年) | 令和4年 (2022年) | 令和5年 (2023年) | 令和6年 (2024年) |
全国 | 11 | 3 | 0 | 9 | 5 | 3 | 5 | 4 | 6 |
静岡県 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
※本件を含んでいません。
4 県民の皆様へ (1)蚊に刺されないようにしましょう
(2)日本脳炎の予防接種を受けましょう
(3)蚊の発生を抑えましょう
(4)蚊が媒介する感染症の流行国への渡航について
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※ 積極的な勧奨差し控えなどの事情により接種機会を逃した方のうち、2007年4月1日までに生まれた方は、20歳になるまでの間、公費での定期接種が可能です。詳しくは、お住まいの市町の予防接種担当部署に御相談ください。
■ 添付資料
蚊に刺されないように注意しましょう!(「日本脳炎患者」の患者発生について):( 209KB )

提供日:2024年11月12日
担 当:健康福祉部 医療局感染症対策課
連絡先:静岡県感染症管理センター TEL 055-928-7220
このページに関するお問い合わせ
静岡県知事戦略局広聴広報課
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