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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2009年7月8日(水)

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知事記者会見

2009年7月8日(水)


知事就任会見1
知事就任会見2

知事就任会見1

<知事>

    本日は初登庁の日となりまして、本日からまた公舎に住むということにもなりまして、文字通り、県庁という道場の道場主となると、そういう覚悟で登庁しました。県庁の皆様方が正面玄関で晴れやかな美しいお顔で迎えてくださりまして、また、花束もたくさん頂戴しました。3ついただきましたが、一つは水色、一つは緑色、一つは橙色に近い明るい色だったのですが、そういう花束をいただきまして、これは3つのいろいろな県民380万の人たちが託した色を、これは偶然ですけれども、一つにするという思いをもってその花束をいただいて、知事室に入った訳であります。そして、もう早速、副知事お二人、そして部長さん局長さんと忌憚のない意見交換をいたしまして、さらに続きまして、300名余りの県の職員の皆様とも先ほど就任式でご挨拶をいたしまして、チーム一丸に、県庁チーム一丸になって、県民380万人たちのために働けるとそういう確信を今得まして、こちらに臨んでおります。

    <記者>
    幹事社の朝日新聞です。県政記者クラブを代表して今後ともよろしくお願いいたします。

    <知事>
    こちらこそ、お手柔らかに。

    <記者>
    それでは2点、幹事社代表として質問させていただきます。
    1点目は、今後の県政運営について改めてどういうふうな県政運営をされるのか抱負をお願いいたします。2点目は、議会の運営ですが、最大会派の自民党は他の候補を支持されていましたが、この県議会運営についてどういうふうに進めていかれるか、以上2点をお願いいたします。

    <知事>
    まず県政運営全体ですが、これはマニフェストでも謳いましたように、日本の理想をこの静岡県に創っていくと、それは「訪れて良し、住んで良し」ということでございましたが、もう一つ付け加えをすれば、「訪れて良し、働いて良し、そして、住んで良し」とこういう県政、これを目指して運営してまいりたいと思っております。それから、県議会を構成される方が、合計74名の県議の先生がいらっしゃる訳なのですが、それぞれ県議員の先生方は、選ばれていらっしゃる地域に立脚されておられてですね、その地域のために努力されているように理解しております。ですから、地域の課題、地域の持っている問題、それを解決する方法、そうしたことのエキスパートであるというふうに認識しておりまして、それは全県議の代表されている地域全体の福祉、これを上げていくということでございますので、党派を超えて、380万の人たちにとって一番何がいいのかと、何を優先するべきかということで全員の御協力を得られるものというふうに私は確信しています。

    <記者>
    マニュフェストに掲げられた3つの改革の中で、行政改革についてお伺いしたいのですが、今後、ハコモノ整備計画の見直しだとか天下りの禁止だとかそういったものについて、どういうふうに進めていくお考えですか。

    <知事>
    まず無駄遣いを省くために、今、これまでは業務の棚卸ということで、大変成果は上がっているのですが、これを第三者の機関を入れて、そして第三者の目で業務を見直すと。これが従来の棚卸の、いわば担当者の間でやる仕事の整理というのと違いまして、第三者を入れて、そして業務の担当者と、そしてまた市民あるいは有識者が、それを見ているところで、公開でそれぞれの仕事について事業仕分けをして、本当にその仕事がその部局で必要なのかどうか、そして定員はどのくらいあるべきか、これは必ずしも少なくなるとは限りません、もう少し多くすべきだとか、そういうふうに生きた組織にするためにですね、言い換えると事業の、仕事の効率を上げるために事業仕分けをすると。これは今もう、担当していただくそういうプロフェッショナルな機関がございますので、そことお話を進めているところですが。まあ、遅くとも2年以内に、全事業について事業仕分けはし終えたいと、その過程で重点領域のところに、それは教育改革と、それと食と農でございますけれども、そうしたところにですね、合わせて資金投入していくと、これは私の方でやりますが、一方、介護とか医療の問題、これは私一人ができるというよりもそういう部類の担当のお医者さんだとか病院だとか、あるいは介護にあたっている方だとか、老人ホームだとかございますし、さらにものづくりですね、これも企業がなさっておられるので、そうしたところを同時に、こちらが、環境に係る技術、水と緑と土を大事にする技術、そうしたところには積極的に応援したいと思いますし、そして、さらにインフラ整備もですね、観光と今関わりますし、同時に人命救助するときのバイパスになったりいたしますので、インフラ整備もございますので、そうしたところに重点的に施策を投入してまいりたいと考えています。

    <記者>
    2点先ほど御質問させていただいたのですが、ハコモノ建設計画はいったん白紙するというお考えでよろしいのですか。

    <知事>
    そうですね。一度全部見直すと。ゼロベースで見直すと。しかし、それをやらないという訳ではありません。やはり地域によっては、それをすることによって人の動きが活性化するかとか、あるいは現在の建物と言いますか施設が老朽化しているために危険であるというところもあると思うんです。ですからハコモノ=悪という訳ではないのですけれども、一度全部御破算で見直して、そしてハコモノについても進めるかどうかを決めるというそういう姿勢でございます。

    <記者>
    もう1点すいません、天下りの関係ですけれども、これは徹底して禁止するというふうに訴えていましたけれども、このあたりは。

    <知事>
    そうですね、天下りと見られるものにつきましては、これは非常に注意してですね、原則禁止と、そして全部公募にするということです。それは公募にするということですから、本当に能力のある人がいるなら、県の中、あるいは市でもあるいは他のところでも、応募されるのはいいと。ともかく、ある事業について、それが指定席であるということは違う、また斡旋ということは一切しないとこういうことであります。

    <記者>
    二点お尋ねします。一点は、知事は「常在道場」という言葉を使っていますが、今日の就任された気持ち・抱負を、短い言葉で表わすと何ですか。もう一点は、静岡空港の福岡便の搭乗率保証をどうするお考えですか。

    <知事>
    「常在道場」というのは座右の銘であり、今も変わらない。ただ、選挙の間は、小学校1年生から大学を卒業し、社会に出るというように自分を見ていた。
    今、県庁に入り、県民380万人の幸せを預かり、生命や生活をお守りする役割を与えられた責任者になった。よちよち歩きという気持ちはもっておらず、道場主として、道場の安全安心と人々がそこで心身を鍛えられるような環境づくりにまい進したいと考えています。自らが図らずも、県政という道場の道場主になったという覚悟で、今日、この県庁に入りました。搭乗率保証については、自分で確かめてみたいと考え、明後日、2時発3時半着の福岡便に乗ります。私は、麻生渡全国知事会会長が発注した福岡空港問題の調査委員会の委員を、過去数年やっていました。彼とは仲が良く、お招きいただいたので、新幹線ではなくJALで行こうと考えています。先方の知事公邸で、意見を交わしながらアイデアをもらい、翌日の朝の便で帰ってこようと考えています。そのような形で実態を見たいと考えています。搭乗率保証に関しては、基本的に見直すという姿勢です。これはおかしい。福岡まで飛んでいただくために、向こうに頭を下げたという姿勢が見えます。これだけ大きな保証をしなくてはいけないとなると、この問題は一刻を争うと思っています。7割という搭乗率が適正かどうか。また、7割超えた場合にこちらの努力が報われない形になっている点について、もう一度原点に立ち返り、なぜこういうことになったのかをおさらいをして見直す。見直す方向の一つの基準として、2、3年前に開港した能登空港があります。ここの搭乗率保証は6割5分であり、これを満たした以上の分は石川県に戻ってくるという形でありフェアであります。石川県では、県民から特段の批判も出ていない。こちらは7割を超えた場合でも全く還元が無く、これは筋が通らないと思っており、ここを見直したいと思っています。




知事就任会見2

(知事就任会見1の続き)

<記者>
三点お尋ねします。一点目は、選挙戦の間「1期4年」でやり遂げるとおっしゃっていましたが、72万票を得て当選した今でも、その気持ちに変わりは無いですか。二点目は、学長や先生ではなく知事と呼ばれる気持ちはいかがですか。三点目は、奥さんと仲が良いと伺っていますが、今朝、奥さんに何と言う言葉をかけ、何と言う言葉で送られたのですか。

<知事>
72万もの票をいただいたことに感激しています。しかし、ほぼ同じ票数が別の候補にあり、その半分弱がまた他の候補に行っている。この合計100万票には違う政策や人格を持った方への期待が表れており、それを全部取り込みたいという気持ちです。良いところは全部取り込む。380万の人々のために何が一番適切か。自分に足らざるところは他の候補の訴えに学ぶところがあると考えており、それを取り入れてやっていきたい。それは、スピードを緩めるということではありません。4期16年は長かったと県民が考えていると思います。それをはじめから半分とか3期でよいとかということではなく、1期4年で全部やり切るという姿勢で臨まないと、結局4年経ってもできないと考えています。その気持ちは全く変わりません。今日はドアを開けて、あちらこちらに行き、皆さんに発破をかけました。突然で驚かれましたが、このような形でスピードを上げていきます。さし当たっての私の現場は県庁でのコーディネーションであり、スピードを上げる。4倍のスピードでやる。知事と呼ばなくて、「平太さん」でよいです。部長や局長などのリーダーの方々、300人ほどの担当の方々に会いましたが、私は皆さんを支える役割でありますので、どうぞ踏みつけてくださいと言いました。あなた方は別の人に踏みつけられる。要するに、県庁全体で県民380万人の支えになっていこうということです。380万人の方々の重責が自分にあるということなので、自分は上に立っているのではなく一番底辺にいると考えています。「平太さん」と呼びにくいかもしれないが、そう呼ばれることには慣れています。皆さんもそう言ってもらえますか。そういう気持ちや姿勢を、できる限り貫きたいと思っています。(奥さんから言われた言葉は)「行ってらっしゃい。いざ出陣」という感じでした。仕事をしないと戻れないという感じになっています。

<記者>
 二点お伺いします。これまで川勝さんは比較経済史の研究をされてきましたが、この研究の成果は知事にどう活かされますか。もう一点は、私ども企業の取材に回っていましたが、選挙戦の中では明確な産業振興策は出てこなかったという不安というか、そういう声が少なからずあったように思いますが、知事にとって経済施策の優先度はどのくらいになるのか。ここには手を付けたいというものはありますか。

<知事>
 経済学者で有名な人、例えばサー・ジョン・ヒックスという人がいます。この人はノーベル賞を取った方ですが、彼がノーベル賞を取ったときに、最も自分を評価してほしかったのは経済史の理論だと言いました。あるいはシュンペーターという人がいますが、この人も最近盛んな技術革新とか企業者とか、経済発展とかこうした言葉を最初に言った人ですが、この人の最後の集大成が景気循環論で、ヨーロッパ中心ですが、17世紀から20世紀全般に至るまでを分析したものです。マルクスの資本論はイギリス経済の16世紀から19世紀の分析ですね。現状というのは、今も現状ですが、しかし今もあなた(記者)がいるのはどうしてかと言うと、大学を卒業して試験に受かってここにいる。自分がその歴史が分かる、自分の過去が分からないと現状が分からない。己の現状を知るということは己が歩んできた道を正確に知るということです。ですからそれが短期的には、今日明日のことになる、株価の動きのように。それと日本の経済構造、第一次産業から第二次、第三次産業に移ってきた。そういう流れがありますが、それが長期の現状分析です。経済史というのは現状の長期的分析ということで、これを重箱の隅を掘るような昔のおたくがやるような趣味の学問だと思われていればそれは誤解です。すべての経済学は時間というベールに包まれますから、経済史という分野に至ると。経済史というものこそ経済学の王者と思っており、歴史的な、長期的な現状分析ということです。さて、今の景気は非常に厳しいです。これは明治以降、日本は原料を輸入して製品を輸出するという、それまでは自給自足ですけれど、日本は300の地域に分かれていましたから、そこの間で、自分のところで獲れるものを特産物にして他地域と交換する、それを大阪と江戸でやっていましたが、それが明治以降開国になって、原料を輸入して製品を加工、日本も加工貿易の国だというふうになり、原料を輸入したその場所で加工すると一番効率的なので、臨海工業地帯ができた訳です。そうした臨海工業地帯的なものが静岡県ですと浜松などに集中しています。海外に大きな市場をもって、ヨーロッパ、アメリカの人たちが作っているものを、より安くかつ品質のいいものを作って海外の市場を日本製品市場にしていくということをしてきました。ところがそれが立ち行かなくなっていると、海外市場が落ち込んでいると同時に、より日本よりも効率的に作る、労働力が安いアジアの地域が競争として出てきていますので、したがって日本の経済構造自体を変えなければならない。そうした中で、大きな流れとして言えば外需依存から内需依存、あるいは内需の拡大という方に向かうべきだと思っています。その場合、静岡県内に即して言えば、例えば東京ですと内需と言うと、人がお金を使うだけのことになりますが、静岡県内となると第一次産業というものがすぐに目に入ってくる訳です。山があって、森があって、そしてすばらしい農村景観があって、同時に、非常に多様な遠州灘、駿河湾、相模湾という海が広がっており、漁港もあります。山の幸、農の幸、海の幸、全部ある訳です。こういう大地に立脚した産業は、どちらかというと「遅れた産業だ」とか、「見捨てられかねない産業」と言われ、実際担い手も少なくなっています。しかし、担い手が少なくなっていくことによって、本来もっと活かされるべき資源が活用されていません。全ての基礎は農と言われますが、そこの基本が忘れられているということで私は、「食と農の改革」が経済改革になると信じているのです。ただそれは、第一次産業だけを重視している訳ではありません。日本全体の食料自給率がカロリーベースで4割だということは、あちらこちらに依存していることです。流通、運搬、販売戦略、こうしたものが全部関わってきます。そうすると、交通インフラをどうするか、これは第二次産業に関わってきます。販売戦略をどうするか、これはマーケティングになるので第三次産業です。ですから、第二次産業が突出して、これはものづくりの技術ですが、その技術を、「農」−農と言うと農業だけのようになりますが、私が農という形で強調しているのは、実際は、水と緑と土の産み出す物産です−こうした農の可能性は非常に大きいです。特に、世界の食糧事情が厳しくなっています。そうした中で、エネルギー問題と食糧問題が拮抗します。エネルギー代が上がると食糧が高騰します。食糧を作るのに石油を使いますが、それではチップスを使うとどうなるか、ペレットを使ったらどうなるか、そういう代替案があるはずです。そういうことをひとつずつ見ていくと、水と緑と土に立脚した形で第一次産業から第二次産業、第三次産業を全部組み替えるという構想・戦略を打ち立てるべきだということが私の経済政策です。日本の戦略、フロンティアは外需のみならず、内にあります。静岡県域内にあります。また、静岡県に隣接する地域、山梨県、長野県、さらに日本海側にもあります。成熟した産業は、100年前のイギリスがそうですが、非常に豊かに内側が成熟します。イギリスも最初は輸出産業でした。世界の工場として綿織物等を4分の3輸出して、19世紀末から20世紀にかけて田園都市構想が出てきて、中が成熟していきます。そうした中でイングリッシュカントリージェントルマンだとか、本来の豊かな生活は都市ではなく農山村にあるというライフスタイルが生まれています。日本でも既に、大都会の中で屋上緑化だとか、壁面緑化だとか、あるいは家庭菜園をしたりとか、安全な食物が欲しいので子供たちを山村に留学させたいとか、そういう動きが出ています。その動きの果てにあるのは何かと言うと、内なるフロンティアです。そのことは十分に、説明不足という意味では届かなかったかも知れませんが、それは高揚力を上げることになります。しかも、「海外需要が引っ込んだ、従って労働力を削らなければならない」という乱暴なことにならないで、食と農というのは毎年毎年大地が生んでくれるのです。そこに立脚している限り、食べるものが無いから命を絶つとか、お金がない、食べるものが無い、食べるものが買えない、経済的な苦しみのために命を絶つということがなくなるということです。本当に安全で安心な生活をするための経済戦略は、20世紀までの、あるいは明治維新以降日本がやってきた経済システムの加工貿易型から、大地に即した技術、環境技術に対してはものすごくフロンティアが広がっていると思います。

<記者>
搭乗率保証の見直しについてですが、もともと決まっている見直し時期の前に見直すということですか。

<知事>
はい、そうです。

<記者>
見直す内容、やり方としては、能登空港のように例えば県へ何かの利益があるような形のやり方でということでしょうか。

<知事>
そうですね。経緯をしっかり分からないとダメなので、今、その資料をいただいて検討を始めているところです。まあ今日からですからね、実質。さらに明日以降もっと詳しい説明をお受けすることになっているんですが。事情を知らないでいきなりということも具合が悪いので。ともかく、これまでの経緯を正確に踏まえて、そして結論として出ているところは、結果として今出ているところは、県に対して6割すら切っている訳ですから。そうすると1日ものすごいお金の損失を被ることになると。それが見直しの時期までとなると億単位となりかねない。これは看過できないですね。ですからなるべく早く、ということで私自身が正確な情報をもって、一応スタンスとしましては能登空港を参照軸にしておりますけれども、それが適切であるかどうか、能登空港の場合それがどうしてANAとでそうなったのか。谷本さん(石川県知事)にもお目にかかる予定です。あの7月中にお目にかかる予定です。そういうふうにいたしまして、ノウハウなどもお聞きして、見直し時期に当たる前に、要するに一刻も早くきっちりとした交渉に臨みたいと思っています。

<記者>
制度をなくすということではなく、制度の内容を変えるということですか。

<知事>
その制度も含めてです。要するになぜこういうことになったのか分からないとですね、制度先にではありませんから。

<記者>
教育についてお聞きします。川勝知事は選挙中も「一に勉強、二に勉強、三に勉強」と教育について力を入れられていました。今までも教育再生会議の委員等も務めておられました。あと過去に、新しい歴史教科書に賛同されたと伺っておりますが、教育において、人間への愛だとか、地域への愛だとかそういったものをどのようにお考えでしょうか。

<知事>
非常に大事な質問をありがとうございました。まず誤解を解かなければいけません。新しい歴史教科書をつくる会ですか。一度もメンバーになっておりません。あれは最初会長になった西尾幹二という方が電話をかけてこられて、歴史教科書についてどう思うか、私の観点では日本史と東洋史と西洋史が分けられているのがおかしいと、そしてそれが選択科目になっているのがおかしいと、そういう観点での歴史教科書についての疑問があったので、教科書を見直すというのであればいいと、ところが御承知のように蓋を開けたところ特定の問題について必ずしも歴史家でない人たちが自らイデオロギーを論じる場になっていたので、一度もメンバーになっていません。それが誤解されてですね、あなたは中日新聞ですか、朝日新聞でも、教育再生会議の委員になったときに最初の版で、私がメンバーであるとお書きになって、それは調べてみたら違ったと、それで外されました。ですから私はメンバーではありません。

<記者>
賛同されているのではないのですか。

<知事>
もう違います。ああいった方々とは一線も二線も画しております。

<記者>
 人事についてですが、新しく知事になられて、例えばブレインとされる方を新たに招くとか、こういう人事の変更とかは、今想定されていますでしょうか。

<知事>
 今は、ともかくこちらのブレインがいる訳ですね。部長さんだとか局長さんだとかそれぞれ担当をされている方が。その方々との意思疎通を明確にして、何が足りないのかと。ただ私自身が持っているネットワークはかなりのものがありますので、そうした人たちの、いわばファンがいる訳です。この人たちを静岡県のために、いろいろと御活躍いただくという場面は作りたいと思っていますが、先にブレインありではありませんで、こちらの持っている力量というものをしっかり学んでですね、それをもっとつける、さらに足りないとこを補うというような形で。いずれにしても静岡県政に対して、今全国各地からいろいろと私のところに熱い目が注がれていますので、その人たちが、まだ目が熱いうちに、心が熱いうちにネットワークを組んで、日本を変える新しい目というのが、そういう知識人、文化人、芸術家こうした人たちによって、目に見て分かるようにしたい。ちょっと質問とは違いますけども、国民文化祭もまもなく始まりますので、東海道を芸術街道にしたいと思っています。

<記者>
 空港が開港しましたが、欠航、ダイバートが相次ぎまして、開港直後から40便くらいが欠航したりしていますけども、現在運営全般についてどのように考えていますか。

<知事>
 8月27日でしょうか、全部ね。今は(滑走路が)短いので、計器で着陸できないんですね。霧のためでしょ。ですから、それが少し長くなると、コンピュータで着陸できると聞いておりますので、2500mでの完全運用まではとりあえず我慢せざるをえないかなと思っております。

<記者>
 完全運用になっても、就航率が0.1%くらいしか変わらないと、空港部長が昨年11月に答弁しておられますが。

<知事>
 私はその説明を受けていませんので、岩崎部長から、もう一度聞いてみます。

<記者>
 搭乗率保証について、これまでの経緯を調べてみるということですが、その調べられた経緯というのは我々にもオープンにしていただけるのでしょうか

<知事>
 そうですね。隠すべきことはないです。

<記者>
 当選後、和の心を持ってノーサイドで、全ての方々の公約のいいところは  受け入れたいとおっしゃっておりましたが、一方で選挙期間中は民主党を中心とする野党の全面的な協力を得て、静岡から政権交代ということで、選挙戦を展開された訳ですが、次期衆議院選においてですね、そういった支援された民主党を中心とする議員の方への応援とかの対応はどう考えていますか。

<知事>
 考えておりません。

<記者>
 それは全く、応援にも入らない・・・?

<知事>
 静岡県民380万、ここから、ここの中身が変わっていくと、おのずと国への影響力が出てくるだろうということで、今はともかく地盤固め、ノーサイドで、この地域へのそれぞれの候補者が、あるいはそれぞれの政党に属されている方々が注がれた政策から、今度は、県をどうするかというために皆言っていた訳ですから、その本来の原点で一緒に仕事をしていくという方向を作り上げるために、目は静岡県内に集中的に注ぐということです。それが結果的に、私は、静岡県つまり日本のど真ん中、あるいは保守的と言われてきた所ですら新しい動きが起こっているということが、おのずと国政にも影響していくことにもなるというような、そういう観点で国の動きを注視はしております。私自らは動きません。

<記者>
 住民票はもう移されましたか

<知事>
 今日、転出届けを持ってきまして、あと転入届けをしたらいいだけになりました。



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