【副知事による浙江省訪問について】
<知事>
冒頭、大村副知事の方からご報告があります。
<大村副知事>
副知事の大村でございます。冒頭私の方から先週21日から25日まで私が団長となりまして、中国の浙江省を訪問いたしました。そのときの会談の状況、また友好提携30周年記念に向けた取り組みについて、若干ご報告させていただきたいと思います。まず、先方の代省長、代省長は代理の代と書いて、省は役所の省に、長は長いと、今、省長の代理じゃないですが、代省長という立場で、夏宝龍さんという方に会ってですね、夏に、宝にドラゴンの龍で、夏宝龍代省長と会談をさせていただきました。この夏宝龍さんが現在、代省長という立場なのですが、これは浙江省レベルでは省長として承認はされていて、全人代、中央段階での承認を待っているという状況で、実質現在も省長の役目を果たしています。その夏宝龍さんが4月の第1週に、団長として浙江省の代表団を引き連れて本県に来るということを自ら表明をされました。そのときは全人代が終わっていますので、正式に省長となっているのが見込まれますけれども、自ら来られるということです。基本的には、未だこれからの調整ですけれども、役所の関係、それから今回初めて省民交流団ということで、浙江省の中からですね、省民の方に公募して集めて一緒に来られるということなので、200名程度の規模ではないかということをおっしゃっていましたけども、それは前段の会議で話が出ていましたが、具体的な規模はこれから調整だと思います。それと、一方で来年11月にですね、本県川勝知事を団長とする静岡県の代表団を浙江省に派遣するということで、その旨をこちらからお伝えを致しました。来年友好提携いわゆる30周年になりますので、春夏秋冬さまざまな交流事業を行っていきますけども、一つの公式の訪問団を軸として、4月に先方から静岡に来ていただき、また11月に本県から知事を団長として、訪問団が向こうに渡航するということでございます。全体としては、今までの30周年を振り返ってですね、役所である行政間ですとか、それから企業間、財界との交流は非常に盛んに行ってきて、その蓄積は十分あるのですけども、これをいろんな形で県民、省民全体の交流に広げていこうということが、大きな狙いとなってくると思っております。ちなみに、夏宝龍代省長は習近平次期国家主席といわれている習近平さんが省書記でいらっしゃるときに、急遽北京に呼ばれて、来られなかったのですけど、そのときの代理で1回、25周年のときに、静岡県に来られたことがございます。そのときには、浙江省の党の副書記という立場であったと思います。非常に活発なスポーツマンでもあり、また、音楽などにも非常に造詣が深い方でいらっしゃいます。それから、もう一つ、調整会議というものがございまして、第3回だったのですが、龔正(きょうせい)副省長と調整会議を行いまして、そのときに、来年度の30周年の記念事業について行いました。様々な産業から文化・観光・そして広報、色々な分野で交流していく内容について、概ねの打ち合わせをし、合意に至りました。また、第20回となる静岡県と浙江省の経済交流促進機構会議、こちらの会談を行いまして、この中では今申しました30周年記念事業のうち、緑茶博覧会、そして産業観光展、観光交流等について具体的な打ち合わせをいたしました。それから、最後に私がそのあと、舟山市というところに行きまして、舟山市というのは、舟の山と書くのですが、舟山市の市長さんのところに出向きまして、そこで会談いたしました。この舟山市の市長さんは「周国輝」周恩来の周に、国で輝と書くのですが、周国輝市長といいますが、向こうの新区の特区なんですが、浙江舟山群島新区(せっこうしゅうざんぐんとうしんく)というものに今年承認されています。ここは伝統的に漁港と港湾がある市でして、約100万ほどの人口がある結構大きな市です。こちらをこれから開発して、大きく港湾として、隣の寧波とともに発展させていくと国の方針がありまして、これから伸びていくところです。こことも30周年を向けて静岡県と浙江省とともに具体的に交流していきたいということで、県内のいずれかの本県の市・町とですね友好的な関係をさらに努めていきたいという話がございました。今までのところは焼津市が部分的にハーモニカなどを通じた交流をしているという実績がございます。いずれにしても、その件についても30周年に向けてこれから議論していこうということになると思います。私からは以上でございます。
<知事>
ただ今、副知事の方から、帰ってきたばかりでその興奮を直接お伝えしたいという申し出がございましたので御報告いただきました。
【新東名マラソンについて】
<知事>
めでたい話の後でちょっと辛いのですが、去る11月20日に、ふじのくに新東名マラソンを開催いたしました。これは1万5,000人もの応募がありまして、そして1万人あまりの方が参加してくださったわけですけども、本当に残念なことに9名の方が救急搬送され、470人を超える方が棄権されると、その原因は給水不足、紙コップが足らないし、水も足らない。さらに、トイレの施設も不十分だったと。そして、本県を誇るような食材が振舞われたわけではない。それから担当の職員の方々の応接が横柄であったと。それからバスが用意されたんですけど、スタッフ優先に乗っていたと。聞けば驚くべき事実がいくつか明らかになりまして、本当にこれを楽しみにしていて参加されたマラソンランナーの方に対しまして、実行委員会顧問を務めております私としましても申し訳ない気持ちで一杯でございます。本当に申し訳なく存じます。担当の方々、これは実行委員会の組織でございますけれど、猛省を促しておりまして、ことによっては処分ということも考えております。
それから参加費が1万円近いわけでございます。そして、その他参加費と別途にロッカー代だとかお金もかかったみたいで、8,500円という値段なんですが、いろいろな書き込みによるとそれ以上のお金を書いてきている人もいまして、ですから、8,500円、500円は義援金として使うということでございました。この会計処理がどうなっているか聞いたところ、まだ整理が終わっていないということでございますので、この会計につきましては収支を明確にして御報告していただけるように担当の方にきつく指示したところでございます。さらに、今回の大事なイベントだっただけに、こうしたことが二度と起こらないようにこれを検証いたしまして、県民だより、なるべく早い県民だよりということで、12月号は残念ながらもう既にほぼ出来上がっているのでいまさらということでございますので、1月号に、正月号にこの件につきまして全て御報告を申し上げ、どうしてこういうことになったのか、これをはっきりさせた上で今後こういうことがないように万全を期していくという反省の材料にもしたいというふうにも思っております。今回御参加なさいまして、特に怪我をなされた方々、不愉快な思いをされた方々に対しまして、県を代表いたしまして心よりお詫びを申し上げます。本当に申し訳なく思います。すいませんでした。
何とか名誉挽回したいとも思っておりまして新東名もあるいは最初にして最後ということだったんですけれど、もう一度そういうことができるかどうかということについても、今、可能性を探っているというところでございます。失敗は一度だけということで、今回の失敗を十分に次の、まだいろんなイベントがございますのでそこに生かしてまいりたいというふうに考えております。
【ふじのくに食の都仕事人ウィークとトップセールスの開催について】
続きまして、もう一点御報告することがございます。
それは、ふじのくに食の都仕事人ウィークとトップセールスの開催についてでございます。いよいよ師走を迎えることになりました。この時期に開催する、ふじのくに食の都の催しが二つございます。
一つの催しは、冬の食の都仕事人ウィークでございます。12月22日は冬至でございますが、冬至にちなみましてクリスマスの起源といわれる、冬至祭をテーマにいたして12月11日から25日までの、中14日、足掛け15日間を冬のウィークとして開催いたします。今回は、今年2月に富士山にちなんで開催いたしました春のウィークからスタートして4回目の開催となりまして春夏秋冬で一年が過ぎるということでございます。 今回は約100人のふじのくに食の都づくり仕事人にご参加いただくことになりました。食材の王国を誇る本県におきまして、冬は野菜など特に食材が豊富な時期です。今回は冬野菜に加えまして、県産の牛肉、フジ小軍鶏、県産ジビエ、この三つの食材を特集しまして仕事人の店で提供していただきます。
これは消費者への広報窓口でもある仕事人の皆様に風評被害対策や鹿、猪の被害にあわれている方への対策として、新しく開発した食材のPRに一役買っていただくものです。今回、県からの依頼に対しまして、予想を上回る仕事人の方々が応えてくださったことで大変ありがたく思っております。忘年会やクリスマスの時期とも重なりますのでこの間、ぜひ家族の皆様、友人の皆様と御一緒にふじのくにの食を味わっていただきたい。
もうひとつの催し物は、12月19日に東京都内のホテル椿山荘、山縣有朋の別邸だったところですが、で開催いたしますトップセールス、ふじのくに食の都交流会でございます。これは本県の食の都としての魅力を観光資源のひとつとして首都圏の旅行業事業者、報道関係者、食関係者に披露するため開催するものです。この催しでは食の都のトップセールスをはじめとしまして、食材の王国の代表ともいえるしずおか食セレクション認定品の数々を紹介するとともに、これら静岡食材を熟知した本県を代表する料理人、すなわち明日開催します食の芸術の集いで表彰します仕事人オブザイヤー、静岡ならではの料理をご披露していただくことになっています。また、都内で活躍する本県出身の料理人、お一人は奥田透さん、銀座小十の店主であります。ミシュランガイドで三ツ星に輝いたお店の店主、奥田透さんと創作料理店山田チカラオーナーの山田チカラさんによる食材の王国、しずおかの魅力を語る応援対談も予定しています。これらの催しを通じまして首都圏からの参加者に食の都としての本県の魅力を認知していただきまして本県への誘客を図ってまいりたいと考えています。
以上が私からの報告事項でございます。 |